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C言語のfor文で2ずつカウントする【初心者向け】

  • 作成日: 2022-01-14
  • 更新日: 2023-12-25
  • カテゴリ: C言語

C言語のfor文で2ずつカウントする

C言語のfor文を使うとループ処理を書くことができます。
普通のfor文ではカウント変数を1ずつカウントしますが、これを2ずつカウントしたい場合があります。
この記事ではfor文で2ずつカウントする方法を具体的に解説します。

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for文の構造

まずおさらいとして、for文の構造について解説します。
C言語のfor文は↓のような構造になっています。

for (初期化; 判定; 更新) {  
    処理;  
}  

forと書いて、次にカッコを書きます。
そして最初に「初期化」部分を書きます。
ここではfor文を開始するときに変数などを定義するところです。
たとえばint i = 0;と書くとカウント変数i0で初期化して定義することになります。

次に「判定」部分を書きます。
判定部分では、for文の継続条件の式を書きます。
ここの式がtrueの間、for文はループを実行します。
falseになったらfor文は終了します。
たとえばi < 10と書くと、カウント変数i10より下のあいだループを実行することになります。

次に「更新」部分を書きます。
ここにはfor文のループが一回回るごとに実行させたい式を書きます。
たとえばi += 1と書くと、ループが一回回るごとにカウント変数の値がインクリメントされます。

最後に「処理」部分ではfor文のループで実行したい処理を書きます。
ここにはprintf()if文などさまざまなコードを書くことができます。
ループの判定がfalseになるまでここのコードは繰り返し実行されます。

1ずつカウントするfor文

復習として1ずつカウントするfor文を見てみます。

#include <stdio.h>  

int main(void) {  
    for (int i = 0; i < 4; i += 1) {  
        printf("%d\n", i);  
    }  

    return 0;  
}  

これの結果は↓になります。

0  
1  
2  
3  

上記のfor文でカウント変数をカウントしている部分はi += 1の部分です。

    for (int i = 0; i < 4; i += 1) {  
        printf("%d\n", i);  
    }  

i += 1の部分はfor文の更新部分です。
ここの式はループが1回回るたびに実行されます
式はi += 1の他にi++++iにしても機能します。

i += 1の左辺の式を1にしているので、この式はカウント変数を1ずつ増加させます。
2ずつ増加させるにはここの部分を変更すればいいわけです。

2ずつカウントするfor文

2ずつカウントするfor文は↓のように書きます。

#include <stdio.h>  

int main(void) {  
    for (int i = 0; i < 10; i += 2) {  
        printf("%d\n", i);  
    }  

    return 0;  
}  

↑のコードを実行すると↓の結果になります。

0  
2  
4  
6  
8  

カウント変数が2ずつカウントされてるのがわかります。
これは更新部分の式をi += 2にしているためです。
ループが一回回るごとにこの式が実行されるので、ループが一回回るごとにカウント変数が2ずつ増加します。

    for (int i = 0; i < 10; i += 2) {  
        printf("%d\n", i);  
    }  

for文の初期化ではint i = 0;でカウント変数i0で初期化されます。これがスタート地点です。
その後に判定部分が実行され、処理部分が実行されます。
そしてループが一回回ったら更新部分のi += 2が実行されます。
つまりカウント変数i0から2に増加したということになります。

再び判定部分が実行され処理部分が実行されます。
そしてループがもう一回回ったので更新部分のi += 2が再び実行されます。
カウント変数i2から4に増加します。

このようにfor文を書くとカウント変数を2ずつ増加させることができます。

10ずつカウントするfor文

さきほどの2ずつカウントするfor文を改造して10ずつカウントするfor文を書きます。
↓のようになります。

#include <stdio.h>  

int main(void) {  
    for (int i = 0; i < 40; i += 10) {  
        printf("%d\n", i);  
    }  

    return 0;  
}  

実行結果は↓になります。

0  
10  
20  
30  

for文の更新部分をi += 10にしています。
このようにするとカウント変数を10ずつカウントできるようになります。

おわりに

今回はC言語のfor文で2ずつカウントする方法を解説しました。
for文を使いこなせば高度なプログラムも作れるようになります。

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