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プログラミングの環境構築とは何なのか?

プログラミングの環境構築とは?

プログラミングでよく目にするのが環境構築というワードです。
環境構築とは一体どのようなものなのでしょうか?

環境構築は、使っているパソコンにプログラミングが出来る環境を整えることを言います。
この記事ではこの環境構築についてわかりやすく解説していきます。

具体的には↓を見ていきます。

  • プログラミングが出来る環境とは?
  • プログラミングのソフトウェアを動かす
  • 環境構築をするとできること
  • 環境構築で覚えておきたいこと
  • 環境変数とは?

プログラミングができる環境を整える

環境構築の目的はプログラミングが出来る環境を整えることです。
整えるとはつまり、パソコンにプログラミングのためのソフトウェアをインストールして、プログラミングが出来るようにすることを指します。
プログラミングが出来るようにすれば、プログラミングを通じてアプリを作ることが出来るようになります。

環境構築は初心者の人が最初につまづくプログラミングの壁の1つです。
ここを乗り越えれば……まぁ、まだ壁はありますが一難去るという感じです。

プログラミングのソフトウェアが動くようにする

プログラミングのソフトウェアとはどういうものなのでしょうか?
プログラミングではプログラミング言語を使ってプログラミングをします。
このプログラミング言語を動かすソフトウェアのことをコンパイラとかインタプリタとか言います。

パソコンにこれらコンパイラやインタプリタをインストールすることを環境構築と具体的に言います。
たとえばC/C++などのコンパイル言語はコンパイラが必要で、Ruby/Pythonなどのスクリプト言語はインタプリタが必要です。

つまりC/C++がやりたいならコンパイラをインストール、Ruby/Pythonがやりたいならインタプリタをインストールして、パソコンで動くようにする必要があるということです。

プログラミングが出来る環境とは?

プログラミングが出来る環境とはもっと具体的にはどういうものでしょうか?
それは↓のようなものです。

  • パソコンがある
  • 配布されているソフトウェアを動かせる
  • Hello, World!プログラムが作成できる

まずパソコンがあるという点から見てみたいと思います。

パソコンがある

基本的にはプログラミングではパソコンがあったほうがいいです。
その方が出来ることが多く、勉強もはかどります。

しかし今時はスマホやタブレットでプログラミングすることもできるそうです。
スマホは画面の小ささに目をつぶれば、タブレットはキーボードが無いことに目をつぶればプログラミングできます。

4万円ぐらいの安価なパソコンでもプログラミングは可能ですが、動作は非常に遅いので注意してください。
筆者の持っている4万円で買ったノートパソコンはPythonによるプログラミングが可能なように環境構築してます。
基本的にできることは普通の高いパソコンと同じですが、パソコンの処理能力に限界があるのでその能力に見合ったアプリしか作れません。
大量の処理を必要とするアプリの開発などは厳しくなるでしょう。

また奮発して20万円以上のパソコンを買えば快適なプログラミングが可能です。
メモリは16GB以上がいいでしょう(2021年現在。将来的にはもっと必要になると思われます)。

配布されているソフトウェアを動かせる

次にプログラミングが出来る条件が、ネットで無料配布されているソフトウェアをパソコンで動かすことができるかどうかです。
これは普通のパソコンであればみんなできるはずです。

プログラミング言語のソフトウェアは、そのプログラミング言語を開発してる組織が公式サイトで無料で配布しています。
たとえばPythonなら

Rubyなら

がそうです。
これらは組織の人達が運営していて、コンパイラやインタプリタといったソフトウェアも無料で公開しています。
新しいパソコンを買ったらこれらの公式サイトからソフトウェアをダウンロードして、パソコンにインストールするというのが通常の環境構築の流れです。

Hello, World!プログラムが作成できる

プログラミング初心者が最初に開発するプログラムが「Hello, World!」プログラムです。
これを作成できる環境が必要です。
具体的にはエディタとコンパイラ/インタプリタが必要です。
この2つとパソコンがあればHello, World!プログラムは作成可能です。

プログラミングのソフトウェアを動かす

プログラミング言語を作っている組織が無料で配布しているプログラミングのためのソフトウェア、コンパイラやインタプリタなどはどうやって動かせばいいのでしょうか?
基本的な流れは↓です。

  • 公式サイトからソフトウェアをダウンロードする
  • ソフトウェアをパソコンにインストールする
  • ソフトウェアのパスを環境変数に追加する
  • 端末を開いてソフトウェアを起動する

ソフトウェアをインストールする

まず公式サイトからプログラミング言語のソフトウェアをダウンロードしてインストールする必要があります。
これはダウンロードしたソフトウェアをクリックすれば、ウィザードが立ち上がってインストールを手伝ってくれます。
ウィザードの指示に従ってボタンをクリックして行って、ソフトウェアをパソコンにインストールします。

あとはソフトウェアを端末から動かすために環境変数にソフトウェアのパスを追加します。
これはウィザード中でやってくれる場合もあります。

Pythonの場合

Pythonの場合はWindows環境にソフトウェア(インタプリタ)をインストールする場合は、↓のリンクからインストーラーをダウンロードします。

適当な場所にインストーラーをダウンロードしたら、それをクリックしてインストール・ウィザードを起動します。
ウィザード中に環境変数(PATH)にパスを追加するか選択肢があるので、これを忘れずにチェックしてインストールを進めます。

インストールが完了すると、コマンドプロンプトやPowershellなどの端末から「python」と打ち込むとPythonが使えるようになります。

Rubyの場合

Rubyの場合はWindows用は↓のサイトからRubyのインストーラーをダウンロードしてクリックしてインストール・ウィザードを起動します。

ウィザードを適当にクリックしながら進めてインストールをすると、環境変数にもパスが追加されている状態でインストールされます。
ですので端末を起動して「ruby」と打ち込めばrubyを使えます。

環境構築をするとできること

環境構築をすると何が出来るようになるのでしょうか?
それはつまりプログラミングです。
環境構築はプログラミングのためにあります。
つまり環境構築の完了はプログラミング学習のスタートということになります。

プログラムの開発

プログラミングを通してプログラム(アプリなど)を開発できるようになります。
アプリの種類によっては追加のソフトウェアのインストールが必要になることもあります。
たとえばPythonでWebアプリを作るたい場合はpipというパッケージマネージャーを使ってDjangoなどのフレームワークをインストールします。

またC/C++などのコンパイル型の言語ではdllなどの外部ライブラリの調達が必要になることもあります。
これらのライブラリはネット上からダウンロードして調達しますが、怪しげなサイトからはダウンロードしないようにしましょう。

チュートリアルの実習

環境構築をすればプログラミングのチュートリアルを実際にやってみることができます。
これはつまりプログラミングの学習が行えるということになります。
環境構築という壁を超えた先にやっとプログラミング学習の入口があるなんて何だか大変な話のようですね。

環境構築で覚えておきたいこと

ここからは環境構築の際に覚えておきたいことを書いておきます。

初心者はつまづきがち

先ほども言いましたが環境構築はつまづきやすいです。
特に慣れてない初学者の方には、1つの壁と言っても良いぐらいです。
しかし最近はインストーラーが便利になっていて、ボタンを適当にクリックしていれば環境構築が出来てしまいます。

それでも間違えることはあります(私もけっこう覚えがあります)。
そうなったら焦らずにやり直しましょう。
コツはグチャグチャっとならないようにすることです。
落ち着いてアンインストールやインストールを実行しましょう。

失敗しても何度もトライしよう

環境構築に失敗するのはプログラミング初学者あるあるです。
ですので失敗しても気にせずにどんどん失敗しましょう。
失敗すればしただけ慣れて行って、コツがわかってきます。

環境変数と言う初心者殺し

覚えておいて損が無いのが「環境変数」についてです。
環境変数、特にWindowsでは「PATH」という環境変数が大事になってきます。

環境変数とは?

環境変数とは、パソコンの中の環境に設定できる変数、つまり入れ物の箱のことです。
この箱にPythonやRubyのパス(場所)を入れておくと、端末からそれらを使えるようになります。

環境に設定できる変数

環境変数はPATHの他にも多数設定できますが、環境構築においてはPATH以外の環境変数が必要になることはほとんどありません。
端末を起動してコンパイラやインタプリタが起動しなかったら、このPATHにソフトウェアのパスが追加されてるか確認すると良いでしょう。

ソフトウェアを動かすのに必要

PATHに設定されているパスは端末からソフトウェアを動かすのに必要になります。
また、他のソフトウェアのパスもここに設定されているので、慎重に編集するようにしましょう。
編集前にエディタなどにコピーを取っておいた方が安心かもしれません。

おわりに

今回はプログラミングの環境構築について解説しました。
環境構築を乗り切ればプログラミングの学習を始めることができます。
がんばって乗り切りましょう。

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