Web系のプログラミングで学ぶべきこと8選: Webエンジニア経験者が解説
目次
- Web系のプログラミングで学ぶべきこと
- 「プログラミング言語」について学ぶ
- 「フレームワーク」について学ぶ
- 「OS」について学ぶ
- 「シェル」について学ぶ
- 「Webサーバー」について学ぶ
- 「DBサーバー」について学ぶ
- 「レンタルサーバー」について学ぶ
- 「ドメイン」について学ぶ
- おわりに
Web系のプログラミングで学ぶべきこと
Web系のプログラミングでは何を学ぶべきでしょうか?
Webアプリを作るには何を学んだら?
結論から言うと学ぶべきものは↓のとおりです。
「プログラミング言語」について学ぶ
「フレームワーク」について学ぶ
「OS」について学ぶ
「シェル」について学ぶ
「Webサーバー」について学ぶ
「DBサーバー」について学ぶ
「レンタルサーバー」について学ぶ
「ドメイン」について学ぶ
私もWeb系の仕事ではこれらの知識をひと通り使っています。
この中でも最初に学ぶべきものが「プログラミング言語」です。
「プログラミング言語」について学ぶ
Web系のプログラミングでは最初に「プログラミング言語」を学ばないといけません。
Webアプリを作るにはプログラミング言語が必要です。
最近は「ノーコード」と呼ばれるプログラミングを必要としないアプローチも活発になってきてますが、現在においてはまだプログラミング言語でコードを書くというのがWeb系のプログラミングでは一般的です。
Web系のプログラミングでよく使われるプログラミング言語は↓のとおりです。
Ruby
Python
PHP
どの言語にもそれぞれ有名なフレームワークがあります。
最近はWeb系のプログラミングではこのフレームワークを学ぶのがトレンドになっています。
Ruby
日本産のプログラミング言語です。
読み方は「ルビー」です。
Rubyは「まつもとゆきひろ(通称Matz)」氏により開発されたプログラミング言語です。
ツール開発やWeb開発など色々なシーンに使える多機能な言語で、開発に使えるドキュメントも日本産だけあって日本語のドキュメントが豊富です。
PerlやPythonと競合する言語で、国内での開発が活発です。
このRubyのコミュニティを出身とする開発者もSNS上などでよく見られます。
日本産とあって国内の企業に非常に人気があります。
特に後述するフレームワーク「Ruby on Rails」の人気が高く、日本のWeb系企業はRubyとRuby on Railsを使っているところが多いです。
日本では仕事も多く、クラウドソーシング系のサイトなどでもよくRuby on Railsのエンジニアが募集されています。
最近は競合言語のPythonに押され気味ですが、まだまだその開発は活発です。
Python
海外のプログラミング言語です。
読み方は「パイソン」です。
Pythonはオランダ出身の「グイド・ヴァン・ロッサム」氏により開発されたプログラミング言語です。
こちらもRubyと同様にツール開発やWeb開発、デスクトップアプリの開発にも使われる多機能な言語です。
言語に備わっている「ライブラリ」というツール群が非常に豊富で、しかも強力です。
AIなどの機械学習はもちろん、Web開発用のライブラリもたくさん備わっています。
簡単な文法で初心者にもとっつきやすいプログラミング言語です。
後述のフレームワーク「Django(ジャンゴ)」を使えば高機能なWebアプリも作ることができます。
AIブームに乗り、その人気に火がついて今JavaScriptと並んでもっとも熱い言語の1つです。
PHP
海外のプログラミング言語です。
読み方は「ピー・エイチ・ピー」です。
PHPはデンマーク系カナダ人である「ラスマス・ラードフ」氏が開発したプログラミング言語です。
Web系プログラミングの代名詞のようなプログラミング言語です。
昔から日本のWeb系企業でもよく使われてきた言語で、歴史が長い言語です。
後述のフレームワーク「Laravel(ララベル)」のヒットにより、その価値が再認識されている言語でもあります。
また、巨大SNSのFacebookがPHP製であることも有名です。
「フレームワーク」について学ぶ
Web系でメジャーなプログラミング言語、Ruby, Python, PHPのそれぞれの有名なフレームワークは↓のとおりです。
Ruby on Rails
Django
Laravel
Ruby on Rails
プログラミング言語Rubyのフレームワークです。
読み方は「ルビー・オン・レイルス」です。
「ROR」または単に「Rails」とも呼ばれます。
「同じことを繰り返さない」と「設定より規約」を基本理念としたフレームワークです。
非常に有名で、日本の企業に人気があります。
RailsはWeb系フレームワークのヒット製品とも言えるフレームワークで、一時期いっせいをふうびしました。
Railsが流行っていた当時はWeb系の開発者はみんなこのRailsの話をしていたほどです。
後発のフレームワークにも大きな影響を与えており、そういった意味で歴史的なフレームワークと言えます。
Django
プログラミング言語Pythonのフレームワークです。
読み方は「ジャンゴ」です。
フルスタックフレームワークと呼ばれ、これ1つあればなんでも出来るというフレームワークです。
学習コストは高いですが、海外を中心に人気があるフレームワークです。
当ブログはこのDjangoで作られています。
私も仕事で使いますが、慣れると非常に使いやすいフレームワークです。
Laravel
プログラミング言語PHPのフレームワークです。
読み方は「ララベル」です。
GitHubのスター数が現在、RailsやDjangoを凌いで一番多いフレームワークで、大変人気があります。
マイクロソフトの.NETの開発に関わっていた「テイラー・オットウェル」氏が開発しました。
その使い勝手の良さから世界中でヒットしているフレームワークでもあります。
日本でもLaravelを使ったWeb系の仕事が増えてきており、今もっとも勢いのあるフレームワークと言ってもいいでしょう。
「OS」について学ぶ
Web系のプログラミングではWebアプリを作成します。
作成したWebアプリはレンタルサーバーに配置(デプロイ)することになるんですが、その時に必要になるのがOSの知識です。
Web系でよく使われるOSは↓のとおりです。
CentOS
Ubuntu
2つともLinux系のOSです。
CentOS(セントオーエス)は昔から人気があり、日本の企業でも使っているところが多いです。
Ubuntu(ウブンチュ)は初心者にもとっつきやすく、Linuxのディストリビューションでは非常に人気があります。
CentOSとUbuntuでは扱うツールの名前なども違うので、両方を勉強するか、どちらか1方にしぼって勉強したほうがいいでしょう。
「シェル」について学ぶ
レンタルサーバーに作成したWebアプリを配置する時に使うのがこの「シェル」というやつです。
シェルというのは、WindowsのコマンドプロンプトやPowerShellみたいなものです。
ファイルを作成したり削除したり、ファイルの中身を見たりするのに使うツールです。
Linux系のOSでは「Bash(バッシュ)」というシェルがメジャーで一般的に使われています。
「Webサーバー」について学ぶ
作成したWebアプリをインターネット上に配信する時に使うのが「Webサーバー」というソフトウェアです。
メジャーなWebサーバーは↓の通りです。
Apache
Nginx
最近はNginxがよく使われています。
2020年以降の開発ではNginxを使っておけば間違いないでしょう。
「DBサーバー」について学ぶ
Webアプリが動的サイトで、データベースにデータを保存する必要がある場合に使われるのがこのDBサーバー(データベース・サーバー)です。
メジャーなDBサーバーは↓の通りです。
MySQL
MariaDB
最近はMariaDBに移行しているところが多いです。
2020年以降の開発ではMariaDBを使っておけば問題ないでしょう。
「レンタルサーバー」について学ぶ
Webアプリをインターネット上に公開するにはレンタルサーバーをレンタルする必要があります。
レンタルサーバーをレンタルし、そのレンタルサーバー内のOSをセットアップして、Webアプリを配置するのが普通です。
最近はFirebaseなどのサービスもメジャーになってきてます。
メジャーなレンタルサーバーは↓のとおりです。
エックスサーバー
個人から商用まで幅広く使われているレンタルサーバーです。
17年以上の実績と国内No.1のシェアを誇ります。
ドメインの取得が無料で可能なので、初心者の人にはうってつけかもしれません。
さくらレンタルサーバー
VPSからクラウドまでレンタル可能なレンタルサーバーです。
フレームワークを使ったWebアプリでは最低限「VPS」というサーバーをレンタルする必要があります。
さくらVPSは自由にOSを選んでインストールすることが可能です。
「ドメイン」について学ぶ
Webアプリをインターネット上に公開する時に必須になるのがこの「ドメイン」というやつです。
Webアプリの価値はどこにつくのかと言うと、このドメインに蓄積されていきます。
よって、Webアプリを管理する時に一番気を使うべきものと言えます。
ドメインというのは「google.co.jp」や「yahoo.co.jp」など、ブラウザのアドレスバーに表示される文字列がドメインです。
これはサーバーの住所であるIPアドレスに名前を付けたもので、ドメインの取得サービスなどから購入することが可能です。
ドメインの購入には以下のサービスを利用します。
お名前.com
昔からあるドメイン取得サービスです。
↑のサイトからドメインの検索、取得まで行えます。
日本国内のうち85%を占めるシェアを誇るサービスです。
しかし会員に通知するメールが非常に多く、メールボックスがお名前.comのメールでいっぱいになります。
ですのでフィルターなどを使って振り分け設定をしなければいけません。
Google Domains
Googleが提供するドメイン取得サービスです。
WHOIS代行が無料なので、気軽にドメインを登録することができます。
WHOIS代行とはドメインのWHOISの情報を代行で登録することです。
ドメインには所有者の名前などの情報を登録しなければいけないのですが、そういうのが嫌な人たちも多いです。
そういう時に利用するのがこのWHOIS代行サービスです。
WHOIS代行を使えばネット上に公開される情報が代行サービスのものになります。
おわりに
おさらいですが、Web系のプログラミングでは↓の内容を学ぶ必要があります。
「プログラミング言語」について学ぶ
「フレームワーク」について学ぶ
「OS」について学ぶ
「シェル」について学ぶ
「Webサーバー」について学ぶ
「DBサーバー」について学ぶ
「レンタルサーバー」について学ぶ
「ドメイン」について学ぶ
しかし、これらすべてのプロフェッショナルになる必要はありません。
それぞれなんとなく使えればOKです。
なんとなーく使いながら気長に覚えていきましょう。
(^ _ ^) | 学習の健闘を祈ります |