Pythonとは簡単に言うとどんな言語か?
目次
- Pythonとは簡単に言うとどんな言語か?
- 書くのが簡単でパワフルで遅いプログラミング言語
- Pythonは書くのが簡単
- Pythonはパワフル
- Pythonは遅い
- Pythonでどんなアプリが作れるか?
- おわりに
Pythonとは簡単に言うとどんな言語か?
Pythonとは簡単に言うと↓です。
書くのが簡単でパワフルで遅いプログラミング言語
この一行にはPythonの特徴がぎっしり詰まっています。
書くのが簡単、そしてパワフル、だが遅い。
メリット・デメリットも内包しているPythonという言語。
この記事ではこのPythonについて簡単に解説します。
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書くのが簡単でパワフルで遅いプログラミング言語
書くのが簡単というのはPythonの文法が簡単だということです。
Pythonはプログラミング言語です。
そしてプログラミング言語は英語のような文法を持っています。
Pythonの持つ文法は比較的に他の言語と比べると簡単にできています。
Pythonの文法は比較的に簡単
またパワフルというのはPythonの機能がリッチで豊富だということです。
Pythonが1つあれば大抵のことは実現できます。
Pythonの機能は豊富でパワフル
そして遅いというのはPythonの動作速度が比較的に遅い、ということです。
Pythonはほかの言語たとえばC/C++, Rustなどと比べると大変遅いです。
Pythonは比較的に遅い
Pythonは書くのが簡単
Pythonは書くのが簡単。
では具体例をお見せしましょう。
どれぐらいPythonは書くのが簡単か?
これは「Hello, World!」というプログラムを作ってみると明らかです。
比較的に難しいC言語の「Hello, World!」を見てみましょう。
#include <stdio.h> int main(void) { printf("Hello, World!\n"); return 0; }
次にPythonの「Hello, World!」です。
print('Hello, World!')
この2つはどちらも同じ結果を出します。
Pythonのほうが簡単ですよね。
インデントを使った独特な記法
Pythonの特徴としてインデントがあります。
Pythonでは文などを区切る時にインデントを使って区切ります。
たとえばif文などは↓のように書きます。
if 1 + 2 == 3: print('three') if 3 * 2 == 6: print('six')
if文の中身を書くときはインデントを入れてそのインデントの後にコードを書きます。
C言語などではたとえば↓のようになります。
if (1 + 2 == 3) { puts("three"); } if (3 * 2 == 6) { puts("six") }
Pythonはインデントで処理を区切っているので波カッコ({}
)を書く必要がありません。
ですのでその分書くのが楽になっています。
動的型付けだから型を気にする必要もない
Pythonは動的型付けと呼ばれるシステムを採用しています。
他の言語では変数などには型をつけないといけません。
たとえばC言語では整数を作るときに↓のように書きます。
int num = 123;
↑のint
というのが型です。
しかしPythonでは↓のように書くことができます。
num = 123
型を意識する必要がほとんどないのでその分コードを書くのが楽になります。
(これは色々な意見があり、型があったほうが楽だという意見もあります)
Pythonはパワフル
Pythonはパワフルな言語です。
おそらく現代的なプログラミング言語の中では1,2位を争うパワフルさを持っていると言ってもいいでしょう。
Pythonは機能が豊富でパワフルな言語
Pythonを使えば色々なアプリを作ることができます。
デスクトップアプリ、Webアプリ、機械学習アプリなど。
これはPythonがパワフルな言語であることの証明と言えます。
現代のプログラミング言語の上位に君臨する人気を誇るPythonの秘密はここにあると言って良いでしょう。
なぜパワフルか?
なぜPythonはパワフルなのでしょうか?
その力の秘密はどこにあるのでしょうか?
これは簡単に一言でまとめると↓になります。
Pythonはライブラリが豊富
Pythonはライブラリが豊富なんですね。
豊富なライブラリがあるからパワフル
ライブラリというのはプログラミングで使う道具のことを言います。
実際のプログラミングではこの道具を使ってデータを加工したり処理したりします。
ネット通信をしたり画像処理をしたり機械学習をしたりと言った場合もライブラリを使います。
ライブラリは色々な処理で使われる
つまりライブラリが豊富だということはそういった処理の選択肢が増えるということになります。
Pythonは標準ライブラリという言語に最初から備わっているライブラリも非常に豊富です。
そのため標準ライブラリだけでもいろいろな処理を書くことができます。
Pythonなら色々なアプリを作れる
そしてパワフルな理由としてPythonなら色々なアプリを作れるという点があります。
これはライブラリが豊富なことも後押ししています。
さらにPythonはWindows, Mac, Linuxなど色々な環境で動作します。
ですのでPythonを使えば色々な環境で動くプログラムも作ることができます。
Pythonは遅い
Pythonもメリットばかりではありません。
Pythonのデメリットとして「遅い」というのが挙げられます。
そうなんです。Pythonはほかの言語と比較すると遅いのです。
たとえば高速だと言われているC/C++, Rustなどと比較するとその速度差はかなり開いてしまいます。
速い言語と比較するとPythonは遅い
ですのでPythonは高速なプログラムを作りたい場合には不向きな言語と言えそうです。
どれぐらい遅いか?
言語ごとのベンチマークを取っている人もいるのでこういった文献を参考します。
これによるとPythonはC言語の10倍は遅いという結果になります。
めちゃくちゃ遅いですね。
しかしPythonは代わりにパワフルな点があるので仕方ありません。
Pythonでどんなアプリが作れるか?
Pythonではどんなアプリが作れるのでしょうか?
これは大きく分けて↓の3つ(3つに絞りました)になります。
デスクトップアプリ
Webアプリ
機械学習アプリ
デスクトップアプリ
Pythonには標準ライブラリにTkinter(キンター)というライブラリがあります。
これを使うとデスクトップアプリも簡単に作ることができます。
他にも外部ライブラリのGUIツールを使えばいろいろなデスクトップアプリを作れます。
Webアプリ
PythonにはDjangoやFlaskなどのWebフレームワークも存在します。
これらのフレームワーク(ライブラリより大きいブルドーザーみたいな道具)を使えばWebアプリも作ることができます。
Djangoなどはフルスタックフレームワークと呼ばれこれ1つあれば何でもできるのが特徴です。
掲示板、ブログ、SNSやチャットなども作ることができます。
機械学習アプリ
PythonにはKerasやPyTorchなどの機械学習用ライブラリも存在します。
これらを使えば機械学習を使ったアプリも開発することができます。
おわりに
今回はPythonとは簡単に言うとどんなプログラミング言語か? を解説しました。
今の時代はプログラミング全盛期と言えますがPythonは現代のトレンドと言えるでしょう。
もし興味があればPythonを手に取ってみてください。
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