WSL2とVirtualBoxを共存させる方法とそれが必要となった私の理由
目次
- WSL2とVirtualBoxを共存させたい
- いきさつ
- VirtualBoxの存在
- Ubuntuの異変
- WSL2はVirtualBoxと共存できない?
- WSL2とVirtualBoxの共存方法
- 再設定後のWindowsでVirtualBoxを使う
- なぜWSL2とVirtualBoxは共存が難しいのか?
- おわりに
WSL2とVirtualBoxを共存させたい
結論から言うと↓の通り。
VirtualBoxは6.1.16以降のバージョンを使う
「Windowsの機能の有効化または無効化」で、
「Linux 用 Windows サブシステム」にチェック
「仮想マシンプラットフォーム」にチェック
「Windows ハイパーバイザー プラットフォーム」にチェック
以上でWSL2とVirtualBoxを共存できるようになった。
いきさつ
ある時、パソコンのSSDがぶっ壊れてしまった。
OSの入ってるCドライブのSSDだった。
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だから新しくSSDを購入してOSを再インストールした。
OSはクローンではなく再インストールだったので、環境設定を1から行う必要があった。
それでいの一番にWSL2を有効化したのだが、その時はVirtualBoxのことは忘れていた。
「Windowsの機能の有効化または無効化」を開き、適当な項目にチェックを入れてパソコンを再起動。
WSL2でUbuntuをインストールして使えるように設定した。
VirtualBoxの存在
私はYoutubeに動画を投稿しているのだが、その時に録画環境用にVirtualBoxを使っている。
前はプログラミングの実況などではVirtualBoxを使っていなかった。
しかし、素の環境で録画ソフトを走らせると、いらぬものまで録画されてしまう。
それがいやだったのでVirtualBoxで録画専用の環境を作るようになった。
ちなみに環境にはUbuntu Mateを使っている。
それでWSL2を有効にした時点ではこの実況用のVirtualBoxの存在を忘れていた。
あらかたのセットアップが終わって私は仕事に戻った。
それでVirtualBoxを起動して録画をしようと思った。
Ubuntuの異変
しかし、VirtualBox環境のUbuntuのコマンドが失敗してしまう。
具体的には
$ sudo apt update
でパッケージ情報をアップデートしようとしたのだが、アップデートのログにエラーが出力される。
エラー内容は失念した。
それでどうにもこうにもこのエラーが取れないので、VirtualBoxのUbuntuを再インストールすることにした。
せっかくなので新しいディストリビューションを使ってみようと思い、↓のisoをダウンロードした。
Zorin OS
Elementary OS
しかし、これらのisoを使って環境をセットアップしようとしても、うまくいかない。
エラー内容はどれも
ハードディスクにファイルをコピーする際にエラーが発生しました
というものだった。
私は新しいディストリビューションはあきらめて、今まで使っていたMateを入れようとした。
しかし、過去にインストールに成功したことがあるMateのisoもインストールに失敗する。
エラー内容は↑と同じだ。
さすがに私は何か他の原因を探る必要があった。
WSL2はVirtualBoxと共存できない?
私は遠い昔の記憶をふっと思い出した。
そこでGoogleで「WSL2 VirtualBox 共存」と検索した。
調べてみると、WSL2とVirtualBoxは共存できないという記事が出てきた。
「原因はこれかぁ~」
と私はうなる。
WSL2とVirtualBoxの共存方法
しかし調べを進めてみると、どうやらWSL2とVirtualBoxを共存させることもできるらしい。
私の調べた結果では↓になった。
VirtualBoxはバージョン6.1.16以降を使う
VirtualBoxはバージョンによってはWSL2と共存できないバージョンがある。
6.1.16より前のバージョンは対応していない。
だから6.1.16以降のバージョンにする必要がある。
それから「Windowsの機能の有効化または無効化」を開き、設定を確認する。
WSL2を使う場合は
「Linux 用 Windows サブシステム」
「仮想マシンプラットフォーム」
↑の2つにチェックを入れる必要がある。
それからWSL2とVirtualBoxを共存させるには、
「Windows ハイパーバイザー プラットフォーム」
↑の項目にチェックする必要がある。
これらの設定を行い、私はパソコンを再起動した。
再設定後のWindowsでVirtualBoxを使う
私は失敗していたisoを再びVirtualBoxの仮想マシンにセットした。
そしてOSのインストールを行う。
すると今度はインストールに成功した。
エラーが出ることもない。
かくして私は再びWSL2とVirtualBoxを共存して使えるようになった。
なぜWSL2とVirtualBoxは共存が難しいのか?
どうもWSL2とVirtualBoxは、同じ仮想化支援技術を使っているらしい。
それでWSL2とVirtualBoxはお互いに仮想化支援技術を占有しようとする。
それで競合が起こり、仮想マシンなどがうまく動作しなくなるらしい。
WSL2を有効化しているパソコンでVirtualBoxを使い、意味不明なエラーが出まくった場合は、この競合を疑ったほうがいいだろう。
私もたくさん意味不明なエラーに遭遇した。
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おわりに
今回はWSL2とVirtualBoxの共存方法について書いた。
WSL2とVirtualBoxを使っていて、エラーが出まくっているなら競合を疑おう。
解決はそれほど難しいことではない。
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